感染者の行動歴公表 男性 バー従業員/女性 市役所来庁 保健所など市民に注意喚起 新型コロナ

記者会見で、感染者の女性が発症後に来庁していたことを公表した中山市長=15日午後、市役所

 石垣市の中山義隆市長と八重山保健所の森近省吾所長が15日、市役所で記者会見し、石垣市で13日に新型コロナウイルスの感染が確認された男女の行動歴などを公表。市民に注意喚起した。男性は20代のバー従業員で、3月22日に来店した県外の感染者と接触していた。女性は60代で、発症後の今月6日、市役所に来庁し、複数の課を訪れていた。

 男性は石垣市のバー「ヘイランド」(美崎町9―10)と系列店「ヘイナイト」(美崎町13―6)で勤務。感染者は県外から「ヘイランド」を訪れており、島を出て県外に戻ったあと感染が確認された。
 森近所長は「(バー従業員の)男性は勤務先で感染した可能性がある」として「両店を3月22日以降に訪れた人は、その日から2週間、自宅待機などで外出を控え、できるだけ他の人と接触しないでほしい」と呼び掛けた。
 店を訪れた人で、2週間以内に37・5度以上の発熱、咽頭痛、せきなどの症状がある場合は、同保健所へ連絡するよう求めた。
 バー従業員の男性は感染者の来店から2週間以上経過した今月7日に発症したため、3月22日の接触が感染の原因ではない可能性もある。来店した感染者が住む自治体は、石垣市で感染した男性を濃厚接触者には認定していない。
 他の従業員には現時点で体調不良者はいないという。同保健所は感染防止のため、特別に店名公表の承諾を得た。両店は休業しているという。
 女性は今月4日に発症した。6日午前8時半過ぎ、市役所を訪れ、手続きのため健康保険課、会計課の窓口を回った。女性の親族が14日、市役所に連絡したことで行動歴が判明した。市は窓口、カウンターなどの消毒を徹底している。
 窓口で女性の対応に当たった健康保険課の職員1人は20日までの自宅待機とした。他の職員は接触時間が短かったという。
 中山市長は、感染者と同じ時間帯に市役所を訪れた市民に対し「念のため20日まで自宅待機か、行動を自粛し、発熱などの症状が出た場合は、保健所に連絡して指示に従ってほしい」と要請した。

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