新型コロナウイルス感染の懸念に伴い、3月末から4月にかけて市内で体温計が品薄状態となっている。電気店、薬局などでは入荷待ちの状態が続き、「いつ入荷するのか」といった問い合わせも相次いでいる。
ある電気店では在庫確認の問い合わせが3月中旬頃から殺到し、連日対応に追われた。3月末にはレジ前に「入荷待ち」の張り紙をした。4月初旬から在庫ゼロが続き、現在も入荷待ち状態となっている。体温計に加え、専用の電池も完売。店員は「入荷のめどが経っていないのでご案内できない」と嘆いた。
もう一つの電気店も4月から体温計が完売状態。客から入荷待ちの問い合わせもあるが、仕入先から入荷の回答がない。
「ここ3週間入ってこなくなった」と薬局の店員は嘆く。3月下旬から体温計の在庫が空になり、「いつ入荷するのか」とのクレームも少なくない。さらに入荷日になると店の前に行列ができ、トイレットペーパーの生活必需品のまとめ買いをする客も多く「ハンドソープ20個一気に買った客もいた。これじゃあ離島の人や本当に必要な人に商品が届かない」とこぼした。