大空を元気に泳ぐこいのぼりが新型コロナで沈みがちな人々の心を明るくしている。
こいのぼりを揚げたのは石垣市登野城の今伊敏郎さん(60)宅。昨年9月と12月に次男夫婦と三男夫婦にそれぞれ男子が誕生したことから、孫の健やかな成長を願ってこいのぼりを購入。よそより先に今月1日、家族そろって掲揚式を行った。
敏郎さんは「こいのぼりを掲げる際はとくに意識しなかったが、今となっては元気を失くした心を癒してくれるようです」と顔をほころばせる。
通りかかる人々も足を止め、こいのぼりから〝元気〟をもらっている。
これから来月の「こどもの日」にかけ、市内のこども園や役所でも掲揚式が行われる。「コロナに負けるな」とたくさんのこいのぼりが空を舞う日を子どもたちは心待ちにしている。(南風原英和)