全観光施設を閉鎖 観光客来島抑える狙い 石垣市

記者会見で重ねて来島自粛を呼び掛ける中山市長(右)と西大舛町長=21日、石垣市役所

 新型コロナウイルスの感染拡大で、石垣市の中山義隆市長は21日、市役所で記者会見し、川平公園など市の管理する市内11カ所の観光地を22日から5月6日まで全て閉鎖すると発表した。閉鎖によって観光客の石垣訪問を抑える狙いで「来島は厳に謹んでもらいたい」と改めて自粛を呼び掛けた。
 県管理のバンナ公園は県に閉鎖を要請する。公園や体育施設は既に利用制限され、市内の屋外施設は全て閉鎖される。
 閉鎖される石垣市内の観光地は「平久保崎灯台」、「玉取崎展望台」、「御神崎」、「唐人墓」、「崎原公園」、「川平公園」、「底地海水浴場」、「伊野田オートキャンプ場」、「米原キャンプ場」、「米原ヤシ群駐車場」、「明石パラワールド」。

 閉鎖は市が緊急事態宣言を出して来島自粛を促し、国の緊急事態宣言の対象が全国に広がっても本土、沖縄本島から石垣に来る旅行者がゼロにならないことから危機感を強め、5月の黄金週間を前に決断した。
 中山市長は市内で3人の感染者が出たことに触れ、「クラスター(集団感染)が懸念され、観光客がウイルスを持ち込んで感染が広がる恐れもある」と観光地閉鎖に理解を求めた。
 会見には竹富町の西大舛高旬町長が同席し、「町も独自に緊急事態宣言を出し、来島自粛を求めている。事態はここ1、2週間が重大なヤマ場。感染を封じ込め、島民の命を守るために協力をお願いしたい」と語った。

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