新型コロナウィルスの感染拡大で政府や各自治体が緊急事態宣言を発表する中、ゴールデンウィーク(GW)が25日始まった。石垣島は本土直行便が全て運休し、観光施設の休業が相次いでいることもあり、観光名所から観光客の姿はほぼ消え、昨年までのにぎわいとは一変、静けさに包まれた。
バンナ公園では、市民がランニングしたり、家族で散歩する人の姿も見られたが、子どもたちが遊ぶ遊具などは立ち入り禁止となった。
広場に家族で来ていた30代の男性は「子どもも外出自粛が長引き、なかなか外で遊べない。感染防止の対策をした上で来た。早く終息してもとに戻ってほしい」と願った。
川平湾に近い川平公園は5月6日まで利用停止となり、閑散とした雰囲気。
川平公民館の高嶺善伸館長は「医療体制が十分でない離島だけに心配していたが、国・県・石垣市の来島自粛要請がある程度行き届いたという実感。地元としては感謝したい。何とか乗り切って、観光客には終息後にまた川平湾に来てほしい」と期待した。
川平公園前にある休業中のおみやげ店には、英語で「コロナに負けるな」と記されたTシャツが店頭に掲げられていた。