県は26日午後、県内で新たに新型コロナウイルス感染症の感染者が3人確認されたと発表した。感染者の中に八重山在住者や重症者はおらず、いずれも重症ではないという。県内で判明した感染者総数は137人になった。新規感染者のうち1人は、沖縄市でクラスター(感染者集団)を起こした会議に参加していた。クラスターによる感染者は計8人になった。
26日に分かった感染者のうち2人は那覇市在住で、30代と10代の運送業の男性。残りの1人は会社役員の60代男性で、今月上旬に同市内で開かれた地主会の会議に参加。15、18、21日に確認された感染者らを含む約30人と一緒に会議を行った。
那覇市内の30代男性は倉庫内で荷物の運搬を行う業務に従事しており、配達業など日常的に不特定多数の県民と接触してはいない。10代男性は19、23、25日に、それぞれ確認された感染者の家族で、家庭内で感染した。
県内では92人が入院し、軽症者を受け入れる宿泊施設には、計18人が入所し療養中。26日の検査発表数は68件だった。累計検査数は2125件。退院者総数は25日から変わらず21人。
ゴールデンウイーク(GW)がスタートし、玉城デニー知事は24日、来県者の中に感染者がいる可能性を考慮し、県外に向け来県の自粛を呼びかけたが、保健医療部の糸数公統括監は知事メッセージが県外の観光客に届いてないと危惧した。さらに「週明けに、より強いメッセージを発することを庁内で検討する」と述べ、県として情報発信を強める意向を示した。