内閣官房が公表した全国の主要観光地20カ所における25日時点のデータで、新型コロナウイルスの感染拡大前に比べ、軽井沢駅などで8割近く人出が減少したほか、石垣市のマエサトビーチは12.1%減の一方、別府駅など2地域では増えたことが26日、分かった。大型連休の本格化を控え、例年だと混雑する観光地の動向を初めてまとめた。
政府は感染拡大防止に向けて外出自粛を全国的に呼び掛けているが、オフィス街や繁華街に比べて人出があまり減っていない地域も見られた。
減少率が最も大きかったのは長野県の軽井沢駅の78.2%で、神戸市のメリケンパークが74.6%、神奈川県の箱根湯本が62.3%と続いた。東京・浅草の雷門は58.9%だった。
北海道の小樽駅は19.3%、静岡県の熱海温泉街は19.9%の減少となり、ほかの地域に比べて減り方が小幅だった。
これに対して大分県の別府駅は6.1%、松山市の松山城城山公園は0.9%それぞれ増加した。
携帯電話の位置情報を基にしたKDDI(au)のデータを使い、25日午後3時時点と1月18日~2月14日の休日の平均を比較した。