新型コロナウイルス感染拡大の影響で休校や外出自粛という厳しい現実に直面している生徒を励まそうと、石垣第二中学校(友利始夫校長)では4月30日、「今!ここから 夢に挑戦!!」という新しいメッセージを掲げた看板を同校舎に設置した。先週、「乗りこえよう!二中の力で!」とのメッセージも掲げており、休校の中にあっても強いメッセージを発信し、生徒を鼓舞し続けようとしている。
同校は新型コロナによる未曽有(みぞう)の事態を受け、元々掲げてあった「旅立ちの春 君を待つ」とのメッセージを変更。「今、ここからスタートするんだ!」という元気な気持ちを引き出そうと、「今!ここから 夢に挑戦!!」という強いメッセージを掲げた。
毎回、メッセージを考案している大浜安功教諭は「子どもたちの実態に合った言葉をいつも考えているが、今、学校での集団活動ができないというのはつらいだろう」と生徒に寄り添う。
先週掲げた「乗りこえよう!二中の力で!」には「文化面でもスポーツ面でも、同校には先輩達が作った伝統がある。『二中の力』には独特のものがある」との思いを込めた。
生徒に対し、「今は心も体も半開きで、ストレスも多いはず。『今、ここからスタートするんだ』という気持ちで、皆で活動できるのを楽しみにしている」と期待した。
今年度、伊原間中学校から赴任してきた友利校長は「やりたいことを犠牲にしたりと、生徒たちは本当によく頑張っていると思う。皆で頑張って新型コロナに打ち勝つと、今は、そういうことしか言えないように思う」と、生徒たちの気持ちを察しながら、言葉にできない思いを言葉にした。