中国船が与那国の漁船追尾 尖閣周辺領海、巡視船が警護 

 第11管区海上保安本部は9日、石垣市の尖閣諸島周辺の領海に侵入した中国海警局の船が8日午後4時50分ごろ、魚釣島の西南西約12㌔の海上で、操業中の日本漁船に接近し、追尾したと明らかにした。海保の巡視船が漁船を警護し、中国公船に領海から退去するよう警告した。漁船は与那国町漁協所属と見られ、乗っていた3人にけがはなかった。

 海保によると、尖閣周辺を航行中の中国公船「海警」4隻が8日午後4時ごろから約2時間、相次いで領海に侵入。そのうち2隻が漁船に接近、追尾した。
 海保は漁船の周辺に巡視船を配備し、安全を確保したという。「海警」は約2時間後、領海周辺の接続水域に出た。
 漁船は9・7㌧で、関係者によると、集魚灯を使って漁を行っている。尖閣周辺で操業するため、6日ごろ与那国島から出港した。
 外務省の滝崎成樹アジア大洋州局長は8日、在日中国大使館の郭燕(かく・えん)公使に「尖閣諸島は日本固有の領土で、受け入れられない」と電話で厳重抗議。中国外務省に対しても北京の日本大使館が同様に厳重抗議した。
 中国公船は2012年の尖閣国有化後、自国の領有権を一方的に主張して尖閣周辺海域を常時航行するようになり、領海侵入も繰り返している。航行は「領海パトロール」を名目としており、日本の実効支配を突き崩し、尖閣侵奪を既成事実化する狙いがある。
 尖閣周辺海域で、領海侵入した中国公船に日本漁船が追尾されるケースは尖閣国有化後からたびたび発生。日本側も尖閣周辺海域の巡視船を増強し、「海警」と対峙する状況が続いている。

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