中国船、3日連続で領海侵入 操業中の与那国漁船に接近

 第11管区海上保安本部によると、石垣市の尖閣諸島周辺で領海侵入した中国海警局の船2隻は10日も領海内にとどまり、8日に追尾した与那国町漁協所属の漁船の近くを漂泊していたが、10日夜領海外側の接続水域に出た。中国公船が尖閣周辺で領海侵入するのは3日連続となり、今年10日目。

 領海侵入した2隻は「海警2501」「海警14603」で、漂泊していた海域は魚釣島西南西約10㌔。海保の巡視船は中国公船2隻に領海から退去するよう警告し、漁船の周囲に巡視船を配備して安全を確保した。
 中国公船は8日に領海侵入してこの漁船を追尾しており、9日以降も引き続き漁船に接近していると見られる。漁船は操業中という。
 与那国町漁協の嵩西茂則組合長によると、10日朝、漁船の船長から島内に住む家族に無事を知らせる電話があったという。漁船は11日に与那国町に戻る予定という情報がある。
 嵩西組合長は、領海侵入した中国公船が漁船の周辺を漂泊していることについて「本当にもってのほかだ。日本の領海で操業しているので、中国船に追尾されるなどということは想定していなかった。こういうことをされると漁師も死活問題。国は安全操業できる環境づくりをしてほしい」と求めた。
 海保は10日、領海外側にある接続水域でも、中国海警局の別の船2隻が航行しているのを確認した。2隻は機関砲のようなものを搭載した「海警1304」のほか「海警2102」。領海に近づかないよう巡視船が警告した。中国公船が尖閣周辺を航行するのは27日連続。

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