「母の日」を迎えた10日、石垣市内の生花店は、購入や注文の花を受け取りに来る人で活気をみせた。今年は新型コロナウイルス感染拡大により、入荷するカーネーションの種類が揃わないなどの影響が出た一方、「花の月」キャンペーンや市のクーポン券販売などで応戦。各店は、花と笑顔と感謝の日常へ向けて徐々に歩を進めている。
この日、真栄里にある㈱MICHI(漢那憲哉代表取締役)の「Flower Shop Michi(フラワーショップミチ)」では、電話注文の受け取りや商品を購入する客が訪れた。
例年は来店後に花を見繕う客で列ができるほどだが、今年はほとんどが電話注文。漢那代表は「感染防止に気を使ってくれている」と協力に感謝した。
新型コロナの影響による航空便の減少や市場のセリの減少による入荷不安定により、カーネーションの種類も少なくなっているが、注文は先週から来週末にかけて分散して入っているという。
来店した富本公臣さん(35)=真栄里=は、妻・好美さんのためにデンドロビュームとカーネーションを購入。「いつもありがとう。子ども3人と私も面倒を見てもらっています」と笑顔。長男の汎音(ひろと)君(5)は「いつも、おいしいご飯を作ってくれてありがとう」と感謝した。
漢那代表は「今の時期だからこそ、何もない日に花を贈る心のゆとりを持っていってほしい」と話した。