新型コロナウイルス感染防止のため延期されていた石垣市、竹富町の小中学校入学式が11日、一斉に開かれた。石垣市の小中学校4校では、新入生が一人だけの入学式となった。
石垣市立富野小中学校(宮川るり子校長、全児童生徒15人)では小学生1人、中学生4人が同日午前、体育館で入学式を開催した。同校では毎年小中学生合わせて新入生が1人という状態が続いており、計5人の新入生が入学するのは6年ぶりという。
新型コロナウイルス感染症対策として入学式では参加人数の制限と時間短縮を行った。参加者全員がマスク着用、アルコール消毒実施。プログラムは例年に比べ大きく省略した。
小学校に1人だけで入学した津波芽結(めい)さん(6)は昨年10月、家族と那覇市から石垣島へ引っ越した。中学校には姉の心寧(ここね)さん(2年)が在籍する。母・綾乃さんの隣で「楽しみ。お兄ちゃん、お姉ちゃんの友だちをつくりたい」と新学期へ期待をふくらませた。
このほか、崎枝小中、平久保小でも一人だけの入学式が開かれた。