県が新型コロナウイルス感染症の緊急事態宣言を14日付で解除したことを受け、沖縄本島では経済活動が徐々に再開している。宣言解除後、初の週末となった16日、国際通りや中南部の大型量販店など、各地で限定的だがにぎわいが戻り、買い物を楽しむ家族連れの姿が見られた。
浦添市の大型量販店「サンエーパルコシティ」は1カ月の休業から営業を再開。営業時間を短縮し、午後8時には閉店したが、食品売り場やフードコートには多くの客が集まった。ほとんどの客はマスクを着用していた。
店舗1階では、スタッフがエスカレーターから降りる客の手にスプレーで消毒用アルコールをかけた。食品売り場では、買い物客に1㍍以上の間隔を開けるよう求めた。
上地文勝社長は「予想通りで、普通の土曜日に戻り始めている」と笑顔を見せた。自粛解除で客足は戻りつつあるが「こんな時だからこそ気を引き締めてやっていく」と感染防止対策に力を入れる考えを示した。
フードコートにある飲食店の40代女性店員は「お客さまの数はふだんよりも多い」と話した。