石垣市区 無投票の公算 告示まで1週間 県議選

 県議選は29日の告示まで1週間となった。石垣市区(定数2)では現時点で現職2人以外に立候補の動きがなく、無投票の公算。石垣市区が無投票となれば、2008年以来、12年ぶりとなる。新型コロナウイルス感染拡大の影響で両陣営とも選挙運動の見通しが立たず、選挙ムードは盛り上がっていない。有権者の関心も低調なまま告示を迎えることになりそうだ。

 立候補を表明しているのは無所属現職、次呂久成崇氏(46)=共産、社民、社大推薦=、自民公認の現職、大浜一郎氏(58)=公明推薦=。
 次呂久氏は19日、大浜氏は21日に政策を発表し、それぞれ有権者の関心が高い新型コロナウイルス対策などを盛り込んだ。
 ウイルス感染防止のため、両陣営とも集会を開催できず、支持拡大の手応えがないまま告示日が迫っている。選挙関係者からは「前代未聞の選挙戦」との声も聞かれる。
 有権者の間でも、新型コロナウイルス感染拡大の影響で「選挙どころではない」と厭戦(えんせん)ムードが漂う。
 両陣営は告示日に出陣式・出発式を開催するが、支持者は動員せず、規模を縮小する考え。
 石垣市区では近年、現職の勇退に伴い、後継争いが勃発した陣営が分裂選挙に突入するケースが目立った。ただ今選挙では保革両陣営が早い段階で現職に一本化し、分裂の動きは見えない。
 同様の経過で現職2人が無投票当選した08年の状況に酷似してきたが「無投票になれば有権者の選択肢を奪うことになる」と指摘する声もある。

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