新型コロナウイルス感染拡大で石垣、竹富、与那国の八重山3市町が民間から寄付を受けたマスクが11万2500枚に上り、10万枚を超えたことが分かった。うち7万9200枚を配っている。3市町は「提供者の善意に感謝する」と謝意を表している。
枚数の内訳は石垣市が7万600枚、竹富町が3万4600枚、与那国町が7300枚。3市町で計57の個人、団体から贈られた。
このうち石垣市は2万4500枚をウイルス感染の第2波に備えて備蓄し、残りの4万6100枚を老人福祉施設、こども園、保育園などに配った。
竹富町は2万1700枚を診療所、介護施設、小中学校などに提供した。与那国町は町が4100枚を補い、町内の全約950世帯に12枚ずつ配布している。
石垣市はほかに市教委が1万1000枚を3団体から受け取り、全て市内の小中学校に配った。石垣市内で出たウイルス感染者の治療に当たった県立八重山病院も独自に2万2400枚の寄付を受けている。
石垣市健康福祉センター健康づくり係の小池淳一係長は「民間の善意に感謝したい。マスク不足は今も完全には解消せず、市民の感染予防のために有効に使いたい」と話している。