石垣市観光交流協会は新型コロナウイルス感染防止策を観光業の業種別にまとめたガイドラインを策定した。全320の加盟業者に配り、順守を呼び掛ける。
ガイドラインは全業種共通の項目として①従業員と客のマスク着用、手指消毒の励行②「3密(密閉・密集・密接)」の回避③施設の清掃、消毒、換気の徹底―を挙げた。
その上で業種別の対策を例示。宿泊業は客の検温の励行、観光施設は従業員による席への誘導、運輸業は運転席と客席の仕切りなどに取り組む。土産店にはレジに並ぶ客の距離の確保、ダイビング業はリネン類の持参などを促している。
飲食業部門は加盟業者が少なく、策定を見送った。
28日にガイドラインを市に出し、最終調整する。加盟業者に配布し、6月1日に解禁される観光客の受け入れに備える。
ガイドラインは加盟業者から対策の目安を求める声が上がり、業種別にチームをつくって策定作業を進めた。
協会の西仲野正巳事務局長は「観光客の受け入れは時期尚早と不安視する声のある中、感染防止に率先して取り組む業界の取り組みをアピールし、市民の理解を求めたい」と話している。