【金波銀波】武漢肺炎発症を巡り、…

 武漢肺炎発症を巡り、謂われのない差別や偏見がまかり通っている。児童生徒に教え諭すのは良いが、教える側が「あれ」では反って害になる◆「トランプ大統領がWHOのテドロス事務局長に『辞めろ』と言った」―これを「差別」として某校教師が授業で紹介していた。言葉にも時事にも暗すぎる。「差別」とは「他よりも不当に低く取り扱うこと」(大辞泉)という。ではトランプ氏の発言は不当か◆まずテドロス氏は責任ある立場にありながら謝罪なく主張を二転三転させている。1月上旬「人から人への感染はない」と早々に断言。4月末「世界はWHOに耳を貸すべきだった」と何食わぬ顔だった◆台湾は12月末、原因不明の肺炎による隔離治療が武漢でなされているとWHOに通報している。にも拘わらず事務局長は根拠なく「人から人への感染はない」と断言し、中国寄りの発言ばかりする彼は、4月上旬「私に対する中傷は全て台湾から行われた」と傲語(ごうご)した。これぞ「差別」ではないかと、生徒に問うべきだろう◆先の教師はまず言葉を磨かれたし。そして知ったかぶるのは自由だが、それを生徒に言うべきかと内省する力も磨かれたし。かくいう私も、知った風なことを書いた以上、同罪である。

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