政府の特別定額給付金10万円のオンライン申請をスマホで挑戦した。評判通り手順が煩雑で行き詰まることたびたび。何度も試して通算5時間ほど悪戦苦闘した末、ようやく申請までたどり着いた◆マイナンバーカードが必要だが、設定したはずのパスワードが分からない。設定時の資料もなく、メモ帳をくまなく探しても見つからず、パスワードを再設定するため仕方なく市役所に出向いた。既に先客が6人おり、1時間半ほど待ってようやく再設定できた◆ただしシステムに反映されるまで時間がかかるため、翌日作業を始めた。アプリをダウンロードし、手順通り記入していくが、なぜか途中のあるところで画面が何度も戻ってしまう。原因は判明せず、あちこち触っているうち偶然にも作業は進んだ。最後の添付資料の取り込みでまた進めなかったが、戻り行きつつしているうち、あっさり終了した。しかし達成感はなく徒労感ばかり。「なぜ早くできないのか」と、自らとシステム製作者を呪った◆台湾で天才的なIT大臣がICチップ内蔵の健康保険カードを薬局に示せばマスクを購入できる配布システムを構築して、過不足なく住民に供給した。「これに比べて日本は」と思わず言いたくなるが、素直に自分のIT能力不足を認めよう。