〈大変な時に収集ありがとう〉。新型コロナウイルス感染拡大を受け、石垣市の家庭から出される一般ごみの袋に収集業者へのお礼の気持ちを記した紙が貼ってあるケースが見受けられる。ごみを介して感染リスクを負う業者へのねぎらいで業者の励みになっている。
〈おはようございます。大変な時にゴミの収集ありがとうございます。どうかお気をつけてお仕事されますように。感謝〉
新栄町のごみ収集運搬業「平良清掃社」の平良孝仁さん(38)は4月、受け持ちの大川地区でごみ収集中、ごみ袋に自筆のメッセージの書かれた紙が添えてあるのを見つけた。ごみを出した住人の謝意が込められている。
新川地区でも袋に同じような伝言の紙が貼られていた。住民から「ご苦労さま」と栄養ドリンクやマスクを渡されることもある。
収集業務はごみを直接持ち、ウイルスが移る可能性がある。感染リスクと背中合わせの業者をねぎらおうと、ごみを出す際、感謝の言葉を袋に書き込んだり、メッセージカードを添えたりする動きが全国的に広まっている。
平良さんは「住民の気持ちが伝わり、励みになる」と話している。