全日空(ANA)の石垣―羽田線が16日、本格的に運航を再開し、従業員が新石垣空港の滑走路から出発便を見送った。
従業員は同社八重山支店や機内清掃、車両整備の関連会社の約20人で「ANAは八重山とともに」と書かれた横断幕を持ってランプエリアに立ち、機内の乗客に手を振った。
滑走路には搭乗ブリッジから見える位置にモップと液状の溶剤でシーサーのイラストを描いたり、大文字で「心を1つに」と記したりして見送りに花を添えた。
乗客は73人で搭乗率は27・0%。運航を部分再開した12日、14日の到着便で来島した人が多いと見られる。
同社は新型コロナウイルス感染拡大で4月22日から本土直行便を運休していた。石垣―羽田線は本土便の中で最初の運航再開路線で1日1往復ずつ毎日飛ばす。7月中に2往復にし、感染拡大前の通常ダイヤに戻す。大阪、名古屋、福岡の各線も順次復活させる。見送りは羽田線の出発便を対象に毎日行う。
八重山支店の宮脇秀至支店長は「待ちに待った毎日運航の直行便。見送りで旅の最後にいい思い出をつくり、また来てもらいたい」と話した。