16日の竹富町議会一般質問で、山盛力、大浜修、宮良道子の3氏は石垣庁舎の規模や大原庁舎建設の実現などへの懸念を示した。
山盛氏は西大舛髙旬町長の公約に言及し、「当選後は途端に態度を変え、役場移転は膠着状態、4年目にやっとボーリング調査、磁気探査。多くの町民が『大うそつき町長だ』と激怒している」と怒りを露わにした。
西大舛町長は「着実に進めていることは間違いない」と反論。「現状の利便性を確保し、町民に不利益を与えない。それを踏まえて先に石垣庁舎つくる。大原庁舎はボーリング調査もし、結果も出た。そこにも力を入れながら大原庁舎建設に力をいれる」と述べた。
また、1つの企業が一体的に設計・施工を行うデザインビルド方式でのチェック体制の万全性に疑問を呈した。
小濵啓由政策推進課長は「町が事業主体として関わり、業者でも管理監督する。しっかり管理できる体制だと考えている」と答えた。
大浜氏は業者選定のためのプレゼンテーション審査の公平性を質し、小濵課長は「公平に応募し、偏った審査方法はしていない」と答えた。
宮良氏は町長に、コロナ禍で市内から指揮を執ったことについての所感を尋ねた。
西大舛町長は「市にいたからこそスピーディーに仕事が行えたように思う。県・国の出先機関等とも連携が取れた」と強調。
「本来あるべき姿は分かっている。船の問題を早く解決しないとサービスが行き届かない。石垣庁舎をまず作り、これ以上のサービス低下がないようにやることが先」と答えた。