石垣島で21日、日食が見られる。太陽の欠ける割合は90%で国内で最も高く、それを目当てに本土から来島する天文ファンも少なくない。
日食は午後3時55分に始まり、午後6時25分に終わる。ピークは5時16分。食は全国で見られるが、石垣島は月の影の通り道で金環日食の観測できる台湾に近く、最大規模で出現する。80%以上欠ける日食が石垣島上空に現れるのは2009年7月以来11年ぶりだ。
全国の天文ファンも注目し、島内のホテルには日食観測を目的に宿泊予約を入れた県外からの旅行者が一定数いる。
応募開始3時間で30人の定員の埋まった県立石垣青少年の家主催の観測会にも本土の人と思われる参加者が含まれている。
全日空八重山支店によると、前日土曜日の羽田発石垣行き直行便の搭乗予定者は174人で先週の週末便より20人以上多い。
石垣島天文台はコロナで休館中で見学者を受け入れていない。代わりに国立天文台のホームページで石垣島天文台からの観測映像を中継で配信する。
特任研究員の花山秀和さん(42)は「これだけの日食が見られるのはめったになく、正しい見方で楽しんでほしい」と話している。