石垣市への5月の入域観光客は5387人で前年同月より95・8%減ったことが分かった。新型コロナウイルス感染拡大の影響で減少率は過去最大と見られる。
市によると、5月は1万2828人と大幅に落ち込んだ前月をさらに下回った。過去最少かどうかについては「統計資料が膨大で現時点では分からないが、記録的な少なさなのは間違いない」(市観光文化課)としている。
外国人も3カ月続きでゼロ。船での入り込みも外国クルーズ船の寄港中止が響いて全くなかった。
観光客が地元にお金を落とす消費推計額も94・8%減の4・1億円にとどまった。前月からも6・1億円減らしている。
県も24日、全県の5月の観光客数を明らかにした。4万4000人で94・7%のマイナスと過去最大の下げ幅となった。
政府の緊急事態宣言、県、市の来島自粛要請が継続中で著しい減少は予想されていた。
同課は「6月1日に来島者の受け入れを解禁し、観光客の増加が見込めるので回復に期待したい」と話している。