竹富小中学校(黒島善一校長)は26日、全校児童生徒29人が参加して、コンドイビーチで水泳学習を開いた。例年は石垣島のプールで水泳学習をしているが、新型コロナの影響でプールが使えなかったため。同校がコンドイビーチで水泳の授業を開くのは30年ぶり。
広々とした青空の下、学年ごとのチームに分かれ、教員の指導で全身を使った様々な水泳運動をした。保護者らは「昔はコンドイや東港周辺の海が水泳の授業の場所だった。初めてプールに入ったのは高校の時」「コンドイの水泳授業で父親と一緒に海に入ったことを思い出した」などと昔を懐かしんだり「今後はプールと海、両方で授業ができたらいいかも」といった声も聞かれた。元気いっぱいに泳いでいた水野晴香さん(小5)は「プールより海が好き。だんだん深くなるのが面白いから」とキラキラした目を見せた。
実施にあたってはPTAが全面的に協力し、低学年児童の送迎や、テント設営、安全管理などを担った。同小体育主任の高橋康浩教諭は「新型コロナで学習計画に影響が出ているが、この贅沢な環境で水泳学習を実施できて良かった。海に囲まれた島なので、最低限の能力を身につけさせたい」と水泳学習の実現を喜んだ。
(隅田賢通信員)