八重山公共職業安定所管内(石垣市、竹富町、与那国町)の5月の有効求人倍率は0・76倍で、5年6カ月ぶりに1倍を割り込んだことが分かった。沖縄労働局は「新型コロナウイルス感染拡大で求人数が大幅に減少したため」と見ている。
八重山職安管内の有効求人倍率は下降傾向にあり、5月は1・12倍だった前月から0・36㌽下げ、1倍を下回った。1・60倍だった前年同月からも0・84㌽落ちている。1倍未満は0・99倍だった2014年11月以来という。
全県も0・78倍で3年8カ月ぶりに1倍を切った前月(0・91倍)からさらに下がった。
全県の新規求人数が5871人で6カ月連続で下落しているのが響いている。前年同月と比べても42・8%と大幅に下がっている。
有効求人倍率が1倍未満になると、1人の求人に対し、1人を超す求職者のいる求職超過になり、不況の目安の1つになっている。
労働局は「コロナ感染症の影響で求人数が大幅に減少して求職超過幅が拡大し、宿泊業、飲食サービス業を中心に厳しい状況にある」と話している。