JAおきなわ(普天間朝重代表理事)が5月29日から実施していたJA石垣牛への支援を募る購買型のクラウドファンディング(CF)プロジェクトが終了し、6月21日までに延べ1141件、支援総額1789万4338円の支援が集まった。支援者に向けた発送準備が整い1日、石垣市の担たん亭で御礼品発送式を行った。
JA石垣牛肥育部会の多宇司副会長は「畜産農家として生きている牛を飼う以上、出荷を止めるわけにはいかない。日本全国から注文をいただき本当に助かった。美味しい石垣牛を食べてもらいたい」と感謝した。
JAおきなわ八重山地区本部の石垣信治本部長は「新型コロナウィルスに伴い全国的に経済が低迷する中、目標を大幅に越した達成となり、石垣島を愛する気持ち、JA石垣牛の存続と産地への支援に心から感謝します。厚い絆ができうれしく思います」と喜んだ。
支援者は44都道府県と全国から幅広く支援が集まり、関東地区の502件が最も多く、沖縄本島地区184件、近畿地区166件、中部地区107件と続いた。
内訳としては「ゆうな」(1万2千円)が615件(54%)、「月桃」(1万7千円)が279件(24%)、「でいご」(2万2千円)が247件(22%)だった。
中には購入金額よりも多く支援金を出す例もあり、規定金額を上回る支援は計33万7338円、175件あった。
申し込みのあったJA石垣牛は7月上旬までに発送される予定。
今回の結果を受け、畜産振興センターは「JA石垣牛はもとより、組合の扱う農畜産物の販売促進につなげていく」と話した。
発送は担たん亭のほか、金城冷凍食品、㈲サンニ産業、砂川冷凍総合食品、八重山パーツミートから発送される。