本格的な夏を迎えて熱中症対策用品が石垣市のスーパーやホームセンターの売り場を賑わせている。空調服や冷感ミストなど種類も豊富。各店は「有効に生かし、厳しい夏を乗り切ってほしい」とPRしている。
スーパー「サンエー石垣シティ」は空調服の専用コーナーを衣料館に設けた。ジャケットの腰の左右にファンが1基ずつ埋め込まれ、服の中に風を送り込んで熱のこもるのを軽くする。
長袖、半袖、ベストと作業環境別に品をそろえる。ジャケットにファン、充電式バッテリーのセットで価格は2万~2万5000円。主な購買層は建設作業員で農家の人やガーデニングをする主婦にも需要がある。
2018年に取り扱いを始め、昨年夏は500セットを販売した。今年は売り場面積を広げ、これまで200セットを売っている。
売り場担当の山田和美さん(49)は「体感温度が1~2度下がると言われている。仕事を終えてからの体の熱の持ちようや疲れが軽減されるとの声も届いている」と話す。
ホームセンター「メイクマン石垣店」は「暑さ対策グッズ」の専用棚に冷感ミスト、スプレーを置く。体に直接吹き付けるタイプのほか、服の上から掛けるタイプがある。
水で濡らして首に巻くタオルやヘルメットの中がむれないようにする作業用の帽子も用意している。
県によると、昨年県内で熱中症を訴えた人は719人。7~8月がピークで各店は「熱中症対策グッズを有効に生かし、酷暑を乗り切ってほしい」と語っている。