出入口を1カ所に制限 管理強化、住民から懸念も 米原キャンプ場

米原キャンプ場の「中央ゲート」に新設された門扉とフェンス=6日午前

 石垣市は、米原キャンプ場の管理強化に向け、現在3カ所ある出入口を管理棟に近い1カ所のみに制限する方針を固めた。他の出入口では門扉を新設したり、既存の門扉を施錠する対応を取った。キャンプ場の無断使用を防ぐ狙いがあるが、従来の出入口を使って海岸と往来していた地域住民からは懸念の声が上がっている。市施設管理課は出入口の運用について「地域住民や指定管理者と協議したい」と話している。

 米原キャンプ場の出入口は、管理棟に近い「東ゲート」と、やや離れた「中央ゲート」「西ゲート」の計3カ所ある。管理棟には指定管理者である民間事業者のスタッフが常駐しているが「中央ゲート」「西ゲート」からの出入りはチェックが困難。両ゲートを通ったキャンプ場の無断使用や車の乗り入れが後を絶たない状況という。
 市は管理強化に向け「中央ゲート」で門扉とフェンスの新設を決め、設置工事は6日までに完成した。
 「中央ゲート」を利用して海岸と往復していた地域住民の男性(50)がこれに気づき、市に抗議。取材に対し男性は「事前に相談もなく、一方的にフェンスを設置された。キャンプ場の管理強化やゲート設置の必要性は理解するが、ここは生活道路。住民がここを通って海に行けなくなるのであれば、住む意味がない」と指摘した。
 同課は「キャンプ場に誰が出入りしているか把握できないと、管理者が責任が持てない。キャンプ場のルールにのっとった使用が必要だ」と理解を求めた。
 ただ地域住民の出入りについては「完全に締め出すわけではない」としており、今後住民などと調整する考えを示した。
 既に門扉が設置されている「西ゲート」については、門扉に施錠し、出入りの制限をより厳重にした。当初はキャンプ場周辺に切れ目なくフェンスを設置することも検討していたが「地域にさまざまな意見がある」として、工事を行うかは未定としている。
 同課によると、米原キャンプ場は年間2千人弱が利用している。

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