空港で新型コロナウイルスの水際対策を強化する旅行者専用相談センター(TACO)について、県が今月中に新石垣、宮古空港に分室を設置する方針であることが分かった。市によると、23日から始まる4連休に間に合わせる意向を示しているという。ただ、先行して設置された那覇空港でのTACOの運用について中山義隆市長は7日、「石垣では地域の実情に合わない」と不満を示した。
那覇空港のTACOには看護師が常駐し、到着客の発熱や体調不良が判明した場合に対応する。市は、県がTACO分室を設置するまでの暫定運用として、新石垣空港で発熱が判明した到着客全員にPCR検査を受診させる独自の水際対策を構築した。
だが中山市長によると、那覇空港のTACOは、必ずしも発熱者全員がPCR検査を受ける仕組みにはなっていない。市は、現在の水際対策をTACO分室設置後も県の責任で維持するよう求めているが、県から現時点で回答は来ていない。
中山市長は「今の段階では市が独自に、八重山病院と協力しながら水際対策を強化する」と述べた。