石垣市の県道富野大川線で街路樹として植栽されたフィカスハワイという樹木の枝が道路をまたいで、緑のアーチをつくっている。
熱帯地方原産のクワ科の植物で、高さ10㍍にもなる常緑高木。ガジュマルに似ているが、葉が大きく、幹から気根が出て、そのまま幹の一部となるようだ。
植栽した県八重山土木事務所は定期的に枝打ちしているが、向かいの花屋の店主から「店前に木の枝が伸びると困るので、道路側に伸ばして下さい」と注文がついた。
枝は向かい側の樹木までぐんぐん伸びて、いつの間にかアーチ状になったという。
そのうち両側の樹木は気根で合体し、見事な景観を作り出しそうだ。
ここを車で行き来する通行人やドライバーも「あれっ!面白い」と緑のアーチを見上げている。
(南風原英和)