東京都で新型コロナウイルス新規感染者が3日連続で200人を超し、石垣市で5人目の感染者が確認されるなど「第2波」到来が懸念されている。竹富町は10日、町内イベント開催時や施設利用者の感染を早期に発見しようと、スマートフォンを使って登録者の健康観察を行うシステム「グラスフォンfor健康観察」を導入した。
同システムは登録者の体調の状態を把握することで、新型コロナのクラスター(感染集団)発生の可能性に従来の仕組みより1週間以上早く気づくことができ、感染拡大を未然に防ぐ。
QRコードからスマートフォンの電話番号を登録すると、1週間にわたって1日1回、簡単な健康観察アンケートのための通知(シュートメッセージサービス)が届く。
アンケートでは①現在の状況(陽性確定、濃厚接触者、該当なし)②現在の体調(普段通り、息苦しさや高熱、喉の痛みや強いだるさ、せき)―を問われる。クラスター発生が検知されると、利用者や町に通知される。
運営はソフトウェア開発などを行う㈱ブルー・オーシャン沖縄(本社・那覇市、岩見学代表取締役)と、アプリ開発などを行う㈱バックムーン(中頭郡、知念卓代表取締役(CEO))が共同で行った。
登録は、乗船チケットを購入する船会社窓口に設置された案内文や町ホームページからも可能。
ただ、周知や具体的な運用はこれから。11日、ユーグレナ石垣港離島ターミナルの各船会社窓口にはQRコードを記載した案内文が設置されていたが、チケットを購入する旅行客で登録する人の姿はほとんど見られなかった。