交付申請1件のみ 西表島観光ガイド免許 竹富町「申し込み早めに」

免許を受けた業者に交付されるステッカーのロゴマーク

 竹富町の西表島観光ガイド免許制度で、免許の交付を求める事業者からの申請が8日時点で1件にとどまることが分かった。受け付け期限は8月31日で同日までに受理されないと島でガイド業ができなくなり、町は早めの申し込みを呼び掛けている。

 申請受け付けは今月1日に始まったが、新型コロナウイルス感染症で島内のガイド業が全面的に休業していたこともあり、出だしが鈍っている。
 町によると、島内に活動拠点を置くガイド業者は百数十。申請から受理まで事務手続きに1カ月程度かかる見込みで、その期間を見越して8月31日までに受理されるには7月中に申請した方が無難だという。
 受理してから免許証が交付されるまでにさらに一定期間を要するが、猶予期間と見なされ、未交付段階でも9月1日からガイド業ができる。しかし、受理日が期限を過ぎたら免許は受けられない。
 申請書一式には納税証明証など他の公共機関発行の書類が含まれ、発行を受けるまでにかかる日にちも考慮しなければならない。
 町は奄美大島、徳之島、沖縄本島北部と共に世界自然遺産登録を目指す西表島の自然保護と観光の両立を目的に本年度、島内のガイド業を免許制にする「観光案内人条例」を施行した。感染症で制度化が先送りされ、実質的には7月にスタートした。
 ガイド業者は講習の受講や案内活動の日時、場所、内容の町への報告が義務づけられる。無許可業者は段階的に指導、勧告、事業者名公表のペナルティーを受ける。
 町は免許証と共に業者に交付するステッカーのロゴマークのデザインを公募し、6月に採用作品を発表するなど免許制の機運を高めていた。
 町世界遺産推進室は「申請書にはそろえるのに時間のかかる書類があるほか、受理までに日数を要する。ガイド業を円滑に始めるために日程に余裕を持って申請してほしい」と促している。
 

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