海難事故ゼロへ 石垣海保 具志堅像もライジャケ着用

具志堅用高像にライフジャケットを着用させる増田部長(右)と辻野支部長=16日午前、ユーグレナ石垣港離島ターミナル

 「海難ゼロへの願い」をスローガンに掲げた海の事故ゼロキャンペーンが16日から始まった。今年は小型船舶の海難防止など4つの重点項目が定められ、第十一管区海上保安本部石垣海上保安部(増田克樹部長)と海上保安協会八重山支部(辻野ヒロ子支部長)が協力し、海難事故防止活動を展開していく。31日まで。

 石垣海上保安部によると、県内の過去の特徴として小型船舶の海難が全体の7割を占め、そのうち衝突などの人為的な海難が4割近くを占める。昨年は漁船事故が25件(前年比8件増)と最も増加。原因は船体機器整備不良や船位不確認など。
 これらを踏まえ今年は①小型船舶の海難防止②見張りの徹底および船舶間のコミュニケーションの促進③ライフジャケットの常時着用等自己救済策の確保④荒天時の走錨(そうびょう)等に起因する事故の防止―の4つを重点項目とした。
 16日午前、ライフジャケットの着用啓発のため、増田部長と辻野支部長がユーグレナ石垣港離島ターミナルを訪れ、具志堅用高像へのライフジャケット着用式を実施した。
 増田部長は「コロナの影響で観光客は減るが客層が変わり、海難の形態も変わるはず。事故防止活動も変える必要がある」と強調。子どもの海難事故や飲酒レジャーへの注意を促し、「同支部と共同で事故ゼロを目指したい」と意気込んだ。
 辻野支部長は「全国一を誇る美しい海の八重山を守るため、海の事故ゼロを推進していきたい」と話した。

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