夏の全国高等学校野球選手権沖縄大会に代わる独自の県大会公式戦「2020県高校野球夏季大会」(主催・県野球連盟)の2回戦が18日、沖縄セルラースタジアム那覇で開かれ、八重山が春ベスト4の強豪校、沖縄工業と対戦し10―2でコールド勝ちを収めた。
試合が動いたのは2回表、先頭打者の4番比嘉がセンター前安打で出塁し、続く5番伊志嶺が犠打を成功。7番幸喜がライト前適時打で1点を先制した。
続く3回にも先頭の9番花城がセンター前安打で出塁すると、1番宮良が犠打で送り、3番下地がレフト前適時打でもう1点を加えた。
投げては先発幸喜が3回までを0点に抑える好投を見せ、4回裏に沖縄工業の4番安座間、5番上里に連打を浴びると、エース砂川に継投。さらに満塁のピンチを背負うと、突然の雨で試合が一時中断。約分後に試合が再開し、犠牲フライと適時打で2点を返されるも最後はレフト松川、サード内間の連携でホームタッチアウトでピンチを最少失点にしのいだ。
その後もエース砂川が好投を見せ、2―2で迎えた7回表の攻撃前の円陣では「(砂川)羅杏(らいあん)を助けよう!」「最後まで絶対負けない気持ちで点を獲ろう!」との檄で鼓舞し、6番亀川四球、7番砂川レフト前安打、8番松川が犠打を決め、続く9番花城が死球を選択。一死満塁にチャンスを広げた。
続く1番宮良が2球目に来た大きく高めに浮いた球をバントで転がし、相手のエラーも重なって走者一掃の3点スクイズに成功した。
なおも、一死二塁のチャンスに2番内間がセンター前適時打で追加点、3番下地がレフト前安打、4番比嘉の右中間を割る二塁打、5番伊志嶺のセンターオーバーとなる2点適時打が重なり、この回一挙8得点のビッグイニングを作った。
7回裏はエース砂川が続投し、4番安座間を三振で締めてゲームセットとなった。
砂川は4回途中から登板しマックス137㌔の直球を武器に4三振の力投を見せた。
試合結果は次の通り。
八重山
0110008|10
0002000|2
沖縄工業
(八)幸喜、砂川―比嘉
(沖)上原紳、宮里、前竹―上原寅
▽三塁打=伊志嶺(八)
▽二塁打=比嘉(八)、久手堅(沖)