石垣市は21日、内閣府が公募する「SDGs(エスディジーズ)未来都市」「自治体SDGsモデル事業」に市の取り組みが選定された、と発表した。国の補助金を受け、国連の持続可能な開発目標SDGsの推進に向けた事業を展開することが可能になる。
全国で「未来都市」には33都市、「モデル事業」には10事業が選定された。石垣市は双方とも選定対象に入った。
市は「自然と文化で創る未来~守り・繋(つな)ぎ・活(い)きる島 石垣~」をテーマに掲げ、地域のさまざまな課題をSDGsを用いて解決する「離島におけるSDGs課題解決モデル」作成を目指す。
具体的にはリサイクルなどの「3R」促進、サンゴ礁保全対策、海洋プラスチックごみ対策、地産地消の推進などを構想している。9月ごろ、市長を本部長とする推進本部を発足させて事業計画を策定し、年明けから事業に着手する。
今年度は国の補助を受け、SDGsの実現に向けた構想全体に関する事業費2千万円と、3Rを推進する事業費800万円を計上している。
中山義隆市長は21日の記者懇談会で「市民にSDGsへの理解を深め、SDGs未来都市としての方向性を共有したい」と話した。