県は21日、政府の観光支援事業「Go To トラベル」が22日から始まるのに合わせ、那覇空港の発着便の利用者に発熱の症状などがあった場合、唾液を採取し、医療機関で新型コロナウイルスの抗原検査を実施すると明らかにした。
玉城デニー知事は21日の記者会見で「経済活動が徐々に活発になっていく。水際対策の強化など、新型コロナウイルスの感染予防対策の徹底が重要だ」と述べた。
発熱などの症状を訴える観光客が那覇空港で見つかった場合、検体を採取し、空港で待機している間に医療機関で検体を調べる。那覇市内の病院なら検査は30~40分ほどで結果が出る。陽性だった場合、医療機関に搬送される。県は今後、空港の那覇検疫所で抗原検査を実施できないかどうか、国と調整している。
那覇空港に設置した旅行者専用相談センター沖縄(TACO)は、新石垣空港に分室を設置する。玉城知事は「離島空港で発熱者を迅速に医療機関に移送し、検査が実施できる体制を整備した」と強調した。離島の空港では、那覇空港と同じ検査体制は構築していない。
県は、宿泊療養施設を含め、最大で425床の医療用ベッドを確保する。また、130カ所の医療機関と契約し、検査体制を拡充した。