竹富町波照間島で20日夜、23年ぶりに地球に接近したネオワイズ彗星が撮影された。写真では美しい尾を引きながら、夜空に輝く彗星の姿が確認できる。
撮影者は、八重山の島々で開催された「UFО・星空ガイド観察会」に参加した東京在住の森山大志さん(48)。この日は撮影直前まで彗星に雲がかかった状態だったが、午後9時39分ごろ「雲が晴れた一瞬に撮影した」と話す。
機材の故障で活動休止中の星空観測タワーを彗星の前景に選んだ。「タワーが注目され、活動再開につながればと思った」と写真の構図に願いを込めた。
イベント主催者の男性は「中世ヨーロッパに描かれた大彗星の絵画を思わせる、夢のような光景だった」と振り返った。