石垣市に31日、「サード石垣島」(美崎町)「コンフォートホテル石垣島」(真栄里)の2ホテルがオープンする。他にも新館を建て営業規模を広げる宿泊施設があり、新型コロナウイルス感染症に伴う来島自粛が解除されて客足が少しずつ戻る中、宿泊の受け入れ態勢が拡大する。
サード石垣島は7階で客室28室(30~100平方㍍)。屋上テラス、バー、ブックラウンジを備える。宿泊、飲食代が全て込みの料金体系を取る。
石垣島離島ターミナルの目の前に立地し、離島観光の拠点となる。4月にオープンする予定だったが、コロナで延ばした。
コンフォートホテル石垣島は5階で客室81室(22~26平方㍍)。ライブラリーカフェ、ランドリーコーナーを付設する。真栄里ビーチ近くに構え、海側の部屋からはオーシャンビューが楽しめる。
全国展開のホテルで県内はコンフォートホテル那覇県庁前店に次いで2館目。コロナで6月30日開業予定を1カ月延期した。
両ホテルとも感染防止対策は客の宿泊中の検温、チェックアウト3日後の健康状態の申告を盛り込んだ市のガイドラインに則る。
ホテル「ANAインターコンチネンタル石垣リゾート」も7日に新館3棟を開業させた。客室は旧館と合わせて458室と石垣島で指折りの大規模施設となる。
市内のホテル関係者は「今年はコロナで想定外のつまづきがあったが、石垣島は2013年の新石垣空港の開業以来、観光客は右肩上がりで昨年は過去最多の147万人を記録するなど観光業界にとって魅力的な市場であることに変わりはない」とホテル進出の背景を語っている。