海の日とスポーツの日を含む夏の4連休とあって、八重山の玄関口である石垣島の各観光名所では、マリンスポーツやビーチでバカンスを楽しもうと、日本国内在住の外国人観光客らの姿が多く見られる。
連休前の22日、国内に住む外国人観光客らは涼を求め、石垣市字桴海(ふかい)にある「荒川の滝」を訪れ、〝天然のプール〟と〝ターザンロープ〟を楽しんでいた。
ワーキングホリデーで1月末から日本で生活しているアール・バーロさん(30)=スペイン出身=は「国内に住むフランス人家族やチュニジア人と話したが、一度日本国外に出ると戻れなくなるから、国内旅行を楽しんでいるそう。私は石垣は初めてで、ダイビングのために来た」と話した。
スペインでは現在、感染者数累計約27万人、死者数約2万8千と確認され、現在再び新規感染者が増えつつある。「私は日本でマスクや手洗いの習慣が身についたが、スペインではソーシャルディスタンスがない。家族は大丈夫のようだが」と懸念していた。
24日、キャンプのため米原海岸を訪れていた、川平在住のスレイター・ケンさん(45)=カナダ出身=は在日本歴17年。石垣に来て3年半ほどで、無添加石垣島ゴーヤーピクルスの製造等を手掛ける。
カナダでは現在、感染者数累計約11万人、死者数約9千人が確認されているが、「カナダ人はマスクをしたがらないし、自分を守るためには無駄だと思っている。私は来日してから、『マスクは周りの人にうつさないために着ける』と知り、だんだんマナーを覚えた」と笑顔で話した。
厚生労働省によると23日現在、日本国内の感染者数累計は約2万7千人、死亡者990人で、入院治療等が必要な人は5002人、退院または療養解除となった人は2万1035人という。