石垣の子どもたちが家庭や学校以外でのびのびと過ごせる第3の居場所作りを目指そうと、NPOワイルドスクールいしがき(張本衛代表)が25日、第1回目となる「ワイルドスクール~自然と遊ぼう、自然に学ぼう~」を開催した。親子連れ約20人が参加し、川遊びと野草を使った料理で大自然の豊かさを満喫した。
同団体は、石垣の子どもたちにとっての第3の居場所作りを目指し、野山海遊びや農業体験、野草や釣った魚の調理を通じて、自然、歴史、文化の継承、生きるためのスキルを身に付けさせることを目的として結成された。
参加者はこの日、名蔵ダム周辺の親水広場を流れる川辺を拠点に川遊びと野草を使った天ぷらなどの料理を堪能。センダングサやヨモギなどの生の野草を口にした子らは「苦い」と味を噛みしめるなど、石垣島の自然を目一杯満喫した。
張本代表(61)は「実体験が発想を生む。今の子どもには実体験が欠けている」と指摘。「ワイルドスクールは新しいことを学んで、その日から実践できることを一緒に話し合う。石垣島に住んでいる特権を手にしよう」と呼び掛けた。
参加した比佐孟太郎(はるたろう)君(5)は初めての川遊びに「つめたい!」と楽しげ。母、麻子さんは「自分も山好きなので、こんな遊びをさせたいと思っていた。子どもも自分からすごく楽しんでいるようで、良かった」と話した。
同団体は今後も月に1回ほどのペースで、活動を展開していく。