観光支援事業「Go To トラベル」が適応されてから初の連休。旅行者専用相談センター(TACO)分室が設置され厳戒態勢をとっている新石垣空港では4連休最終日の26日、多くの観光客が島を後にした。県からTACOを委託されている八重山ビル管理㈱によると、25日までで37・5度以上の発熱者はいなかったという。
同社は4連休の間、サーモグラフィと体温チェック等を計5人体制でこなし、フェイスマスク、マスク、手袋を着用して濃厚接触を回避できる万全の体制で臨んだ。
25日までの3日間は発熱者・搬送者はゼロだったという。
同社国際課の丸子靖司課長は「観光客の皆さんは体温チェックに協力的だった。職員からも空港に活気が戻った感があると聞いている」と話し、今後も状況を見ながら体制を整えていくとした。
26日午前9時過ぎ、保安検査場前には羽田や那覇行きの便への搭乗客があふれ、一時はANA側受付から2階に上がる階段にまで長蛇の列が延び、来島者の多さを物語っていた。
大分県から来島し、小浜島で3泊4日の休暇を楽しんだ50代男性は「ホテルではビュッフェの際、マスクとビニール手袋を着用するという徹底ぶりで安心した」と話した。
大分では4月下旬から新規感染者が確認されておらず、「本当はGWでの来島を考えていたが、持ち込むリスクも考えて、大分でゼロが続いている内に来た」と真摯に答えた。
大阪から来島し、3泊4日で石垣島と竹富島を巡った20代女性は体温計と消毒液を持参し、常に感染予防に気をつけていたという。
「昨年末から予約していた。(来島は)申し訳ないと思いつつも、初の八重山なので、来る前にも一応ホテルに(旅行の可否を)確認した。とても素晴らしい旅行だった」と振り返った。