むき出しの闘志に感嘆 「イベント成功への第一歩に」 八重山闘牛組合

降りしきる雨の中、最終戦で魅せた風神狼(左)と優眞琉=26日午後、八重山闘牛場

 4連休の最終日となる26日、石垣市登野城の八重山闘牛場で「コロナに負けるな‼観光闘牛」(主催・八重山闘牛組合)が行われた。入口で検温と手指消毒を受けた観光客など、約300人(主催者発表)が来場し、闘牛の雄叫びや闘志をむき出しにした激しいぶつかり合いに、驚きと感嘆の声を上げた。

 今回はコロナ禍とあって石垣市が後援。大々的な集客は行なわず、同組合の口コミと市の宿泊施設への案内で、無料整理券での集客となった。
 今大会に出場したのは同組合の闘牛計16頭。時間制限ありの若手育成対決から時間無制限のベテラン戦まで全8試合が行われ、激しいぶつかり合いで会場を沸かせた。
 試合では立派な角やその気配で相手の闘志を挫(くじ)き不戦勝となった八重山初戦の優琉神三男坊(9歳、940㌔)や、速攻で試合を決め4連勝となった琉桜小僧(6歳、650㌔)、リベンジ戦を見事に制したみんなの冷えピタくん(2歳、550㌔)などが勝利。
 途中、闘牛士の勢子(せこ)が倒れる場面もあり、観客は全力で角を突き合わせる闘牛や勢子の迫力に終始、息を呑まされていた。
 上地かおり組合長はあいさつで「多くのイベントや地域行事が相次いで中止される中、入場制限とコロナ対策を徹底し、イベント成功への第一歩になればとの思いで取り組んできた。ぜひ楽しんで」と話した。
 試合結果は次の通り。
 【東―西】(※「=」は引き分け)
 ▽孝龍Ⅱ世光ちゃん号=碧一力
 ▽ワイドー=パラソルパンダ
 ▽酋長鬼虎×―○みんなの冷えピタくん
 ▽頑張れ!ちびキング=パン太郎
 ▽琉桜小僧○―×闘将キング
 ▽レキオス白天皇×―○優琉神三男坊
 ▽ハリマ王一撃○―×酋長子虎
 ▽風神狼○―×優眞琉

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