「石垣にも強い思い」 李登輝氏死去で記帳台

李氏の死を悼んで記帳する中山市長=5日午後、市役所

 台湾の李登輝元総統が死去したことを受け、石垣市は5日から、市役所ロビーに記帳台を設置した。2016年7月、講演などのため李氏を石垣島に招聘(しょうへい)した李登輝先生沖縄県石垣市招聘事業実行委員会の呼び掛けで実現した。記帳台は7日まで設置し、終了後、名簿は台北駐日経済文化代表処(那覇分処)に送付する。
 記帳台には、在りし日の李氏の写真が掲げられ、中山義隆市長らが次々と記帳した。
 中山市長は「弔意を表すため記帳台を設けた。先生は石垣島にも大変大きな思いを持っており、台湾との交流を続ける中で、もっと力をお借りしたかった」と李氏をしのんだ。
 同実行委の王滝志隆氏(八重山台湾親善交流協会副会長)、王田達夫氏(琉球華僑総会八重山分会顧問)、琉球華僑総会八重山分会の玉木茂治分会長があいさつし「(李氏の死は)台湾出身者にとって大きな損失」「父を失ったような思い」などと沈痛な思いを語った。
 李氏は16年の来島時、石垣市での講演で日台友好の必要性を訴えた。名蔵にある台湾農業者入植顕彰碑も訪れた。

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