県八重山保健所は7日、西表島(竹富町)でバーベキューをしたグループのうち新たに島西部の男性3人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。グループは10人で陽性5人、陰性5人が確定した。保健所は島西部の濃厚接触者らを対象に10日、島内で検体採取を実施する。
3人は40代の会社社長、20代の会社員、40代の職業調査中の男性。PCR検査を受け、7日に陽性が判明した。石垣海上保安部の警備艇と保健所の車で県立八重山病院に搬送され、入院した。いずれも症状はない。
バーベキューには7月に集団感染の起きた石垣市のキャバクラ「Aクラブ」で感染したとされる同市の20代女性が参加し、そこから感染が広がったと見られる。
グループの中で西表島の男女4人の陰性が7日に判明した。もう1人の参加者の竹富町の20代女性の陰性は既に確認されている。バーベキューのあった日に西表島で参加者と交流し、バーベキューに出なかった女性も陰性だった。
参加者の1人で陽反応を示した西表島西部の10代の会社員男性の母と妹は陰性だった。50代の町職員の父と10代の弟は家庭内感染で陽性になったことが分かっている。
西表島居住者の感染者はバーベキュー参加者で4人、家庭内感染で2人の計6人になった。
保健所は新規に陽性の判明した男性3人の行動歴を追い、濃厚感染者の特定を急ぐ。
10日の検体採取は八重山病院の医師が島に出向き、現地で行う。バーベキュー会場のある島西部の接触者を中心に、検体採取に応じるようを促す。