安居嶽でオンプール 新調した旗頭を奉納

新調した百足の旗頭が奉納された=7日、安居嶽

 2020年度真栄里村豊年祭・オンプールが7日午後、ことし8月に整備された安居(あんぐん)公園内の安居嶽で開かれた。新型コロナウイルスの影響で規模を縮小し、関係者らで祭祀のみが厳粛に執り行われた。

 今年32年ぶりに新調した百足(ムカデ)とユリの花をあしらった旗頭が真栄里公民館を出発し、安居嶽前で奉納された。
 旗頭奉納のほか、公民館各部会長等らで礼拝、ウミシャグパーシ、万歳三唱で来夏世の五穀豊穣、地域住民の無病息災を祈願した。
 真栄里公民館の山田惠昌館長は「真栄里は急速な発展を遂げており、市役所の新庁舎の建設も予定されている。行政・観光・市民生活の中心になりつつあり、安居公園も素晴らしい環境に整備された。台風やコロナ禍の中(縮小ながら)開催できることに感謝したい」とあいさつした。
 副館長の竹内孝則副館長は「来年は盛大に開催できることを願う」と述べた。
 32年ぶりに新調した旗頭は真栄里伝統芸能保存会(仲大盛吉幸会長)が中心となり、2月ごろから制作を開始。新型コロナウイルスの影響で一時中断もあったが、豊年祭や公園整備の竣工に合わせて完成させた。
 百足は航海安全の祈願のほか、遠くに投げても必ず元に戻る生き物と伝えられ、進学就職で都会へ旅立った若者が生まれ島へ帰ってくることを願う意味も込められるという。
 旗頭の新調に際し、竿を寄贈した山海亭の山田晴俊さん、旗を寄贈した仲企画の仲山政之さんへ感謝状が送られた。

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