任期満了に伴う竹富町長選が11日に告示された。再選を目指す現職西大舛髙旬氏(72)=西表南風見=の他に立候補の届け出がなく、無投票で当選が決まった。無投票当選は28年ぶり3回目。西大舛氏は石垣市の事務所で記者会見し、「新型コロナウイルス対策と地域経済の底上げに取り組む」と抱負を語った。
西大舛氏は町内の西表島で起きたコロナの集団感染の拡大防止対策を最重要課題に挙げ、「封じ込めに全力を挙げる」と述べた。
経済対策では「世界自然遺産に登録される西表島に拠点施設を整備して財団化し、協力金を集めて環境保護とともに経済の底上げを図る」と語った。
事務所には約50人の支持者が集まった。午後5時の立候補届け出締め切り時刻までに他に届け出がなく、無投票当選が確定し、拍手で祝った。地元での感染拡大に配慮し、万歳三唱のセレモニーを控えた。
西大舛氏は町議会6月定例会で立候補表明した。反町長派の町議らが対抗馬の擁立を目指したが、不首尾に終わった。出馬意欲を見せた元小学校教頭加勢本曙氏(70)=西表白浜=も「コロナで選挙運動ができない」と断念した。