西表島(竹富町)のバーベキュー(BBQ)会場で起きた新型コロナウイルス集団感染で、県八重山保健所は13日、BBQ参加者の家族や酒席同席者ら島民8人が新たに陽性反応を示したと発表した。島民を対象に実施された大規模なPCR検査の受検者の一部で、島内感染者は計16人になった。
8人はBBQに参加した40代の会社社長男性の①50代の妻②10代の娘③10歳未満の娘。別の参加者の40代男性の④40代の妻⑤10代の娘のほか、男性と酒席を共にした⑥40代の男性⑦30代の女性、男性と何らかの接触を持った⑧40代の女性。
いずれも島西部に住み、うち3人が軽症で残り5人は症状がない。14日に石垣海上保安部の船艇で西表島から石垣島に搬送して県立八重山病院で受診し、入院するか石垣市内の宿泊療養施設に入るかを決める。
保健所は8人の行動歴を追い、さらなる濃厚接触者の特定を急ぐ。国吉秀樹所長は「8人は外出を控え、接触者は多くない」と話している。
8人は八重山病院が島西部の住民79人に行ったPCR検査の対象者の一部で残りの71人は陰性が確認された。
BBQに参加した10代男性の妹で感染の疑いのある「疑似症」と判定された10代の女性も陰性と分かった。