恒久平和へ祈り捧げる コロナで鍾打式縮小 平和の鐘沖縄支部

世界平和の鐘を打ち鳴らし、恒久平和への祈りを捧げた=15日午後、石垣市新栄公園

 終戦から75年を経た15日、世界平和の鐘沖縄県支部(大濵達也支部長)は「終戦の日」平和祈念鍾打式を石垣市新栄公園で行い、戦没者を追悼し、世界恒久平和への祈りを捧げた。

 新型コロナ感染防止の観点から式は縮小され、石垣混声合唱団による合唱や園児、児童らは参加せず、同支部会員と市役所部課長級のみの参列となった。
 参列者は正午のサイレンに合わせて黙禱(もくとう)した後、平和への思いを託し、奈良県橿原市昆虫館から贈られたオオゴマダラ16頭を放鳥蝶。
 学童ほいく竹の子クラブの児童が制作した千羽鶴を脇に掲げた「世界平和の鐘」を一人ひとり打ち鳴らした。
 大濵支部長は「過去の出来事をしっかりと受け止め、次世代を担う若者に受け継がねばならない。石垣市より世界の恒久平和を願いたい」と呼び掛けた。
 中山義隆市長は「罪なき多くの方々が犠牲なった事実を忘れてはならない。歴史と謙虚に向き合い、子どもたちへしっかりと受け継いでいかなければならない」と話した。

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