竹富町は18日、新型コロナウイルス感染の疑いのある町民を町内の各島から定期船で石垣島に搬送する講習会を石垣港離島ターミナルで行った。
受講対象は各島と石垣島を結ぶ定期船を運航する安栄観光、八重山観光フェリーのほか、石垣島ドリーム観光。石垣島にある県立八重山病院に感染の検査を受けに向かう町民を定期船で搬送する想定で受検者が乗船して座席に就き、下船する流れで実施された。
受検者役の町職員が乗降口で乗務員に自己申告し、一般乗客が乗り込んだ後に乗船し、一般乗客の座席と間隔を空けた最後列の席に座った。下船は一般乗客より先に降り、町の用意した搬送用の車に乗った。
八重山病院感染内科の亀谷航平医師が立ち合い、「乗務員に申告する際、距離が近い」などと助言した。
安栄観光船舶運航兼旅客課の金高博史課長は「後乗り先降りや一般乗客の席と間隔を置くことなどこれまでの取り組みが大筋合っていることが裏付けられた」と話した。
町は感染の疑いのある町民は少人数なら一般定期船で搬送する考えを示している。