中山義隆市長は25日、プレミアム付き商品券の予算案を上程する予定だった臨時議会の流会を受けて記者会見し「大変残念だ」と述べた。「新型コロナウイルスの影響で市内の商工業者などは著しく売り上げが落ち込み、厳しい状況にある。窮状にある皆さんを支援することを念頭に、しっかり議論してほしかった」と市議会に苦言を呈した。
今後の対応について「一日も早く事業者を支援したい。手法としては(専決処分も)あるが、どういう形を取るかは検討して決めたい」と述べるにとどめた。
臨時議会の会期などを決めるために招集された議会運営委員会が予算案の上程を否決したため、臨時議会を開けなくなった。中山市長は「(議会運営委が)議案の中味に踏み込んで議論したことは、権限を逸脱している」と批判を強めた。
記者会見に先立ち、議会運営委員会の終了直後には、報道陣に対し「反対なら議場で反対すればいい。反対して自分たちが批判されるのが嫌なのではないか。市民にも失礼だ」と怒りをぶつけ、野党は臨時議会の開会に応じるべきだと求めた。